社会人音楽サークル・セッションバーでのドラムの楽しみ方~東京社会人音楽バンドサークル~パンチャー池袋
東京社会人音楽バンドサークル~パンチャー池袋


ドラムの楽しみ方について

ドラムってカッコイイよね。バンドの真中にで一んと構えて、 たくさんのタイコやシンバルに囲まれてて、憧れるよね。 でも、あんなに大掛かりなドラムセットを買うの?自宅 で練習できるの?おカネかかるんじゃないの?そうい う不安があるでしょう?でも大丈夫。自分の環境に合 わせた練習の仕方で、確実に上達することができるよ。 ドラムっていうのは、そういう不安からかやっている人 が少ないんだ。だからバンドのメンバー募集を見てもド ラマー募集が一番多いぐらい。 ということは…、もしキミがドラムをマスターすれば、 たくさんのバンドで引っ張リだこになるっていうこと! それにドラムはバンドの中で圧倒的な存在感を持ってい るよね。 全体のリズムの要だから責任も重大だけど、その影響力 といったらもう病みつきになるだろう。ここらでひとつ サイコーのドラマーになっとく? ドラムっていうのは、見てのとおり、たくさんのタイコやシンバルをなんとか一人で叩けるようにまとめ た楽器なんだ。もちろん打楽器の仲間だね。ドラムの役割はもちろんリズムを出すこと。その曲がどんな感 じの曲になるか、一番大事なのがリズムなんだ。ドラムはそのリズムをはっきり出していくという重要な楽 器なんだ。やる気が出てきたでしよ?

ドラムはバンドの大黒柱

ここで、ちょっとリズムについて話してみよう。リズムっていうのはとても重要なもので、ギターやボー カルがどんなに上手くても、ドラムやベースといったリズムを担当する楽器がへロへロな演奏をすると、も うバンドのサウンドとしては最低なものになってしまう。逆にドラムやベースがバッチリ安定したリズムを 出していければ、ギターや歌が多少へロっても、全体としてはかっこよく聞こえるなんてこともある。どん な楽器でもリズムは重要なんだけど、ドラマーには特に大事だ。他の楽器の人たちはドラムやベースを頼り にしているから、ドラムはバンドの大黒柱として、しっかりリズムキープをする必要がある。 多彩なリズムを表現できる また、曲の感じを言葉で表すとき、「速い8ビート」とか、「ハネた16ビート」とか、「スローなバラード」 とか言ったりする。さらに「ラテンっぽく」とか「ボサノバで」とか、「スウィングジャズな感じ」などという 表現もある。実にこれらはすべて、テンポやリズムのことを指した言葉なんだ。「どんなリズムの曲か」、と いうのが、「どんな曲か」とほとんど同じに使われているんだね。そのぐらい曲のイメージを左右するのが リズム。特に曲のアレンジ(編曲)などをする場合、どんなリズムにするかを決めるのがまず最初だったり もする。そしてそのリズムを表現する最も力を持った楽器がドラムなんだ。すごいでしよ?やりたくなる でしよ?

ドラムとベースの親密な関係

さて、ここで大事なことを一つ。ここまでに何度か、「ドラムやベース」という書き方をしたんだけど、 実はドラムとベースはとても親密な関係にあるんだ。といっても別にベーシストと怪しい関係になる必要は 無くて(当たり前!)、ドラムとベースは2つで一つの楽器のような演奏ができるとスバラシイのだ。この 本では実際にどういう具合にベースと組み合わさっでいけばいいのかも書いていくよ。そういう意味でも、 ちょっとしたパターンが叩けるようになったら、ぜひバンドでベーシストと一緒に練習してほしい。2人で 練習すれば2人ともレベルアップして、バンド全体のレベルが一気に上がるぞ!

サークルなどで輝けるドラマーとは

バンドの中でのドラムの役割はだいたい分かってもらえたかな?今までのことを総合して、カッコイイ ドラマーとはどんなドラマーかを考えてみよう。

リズムがバッチリなドラマー

ます一番大切なのがリズムだったね。どんなテンポの曲、どんなリズムの曲でもフラフラせすに、しっか りとバンドを引っ張っていけるのが良いドラマーだ。

ベーシストとのコンビネーションがバッチリなドラマー

これはドラマーだけの問題じゃないんだけど、ベースとちゃんとピッタリ合った演奏ができるのが良いド ラマーだ。

音色が良いドラマー

意外と気にしない人が多いけど、ドラムだって立派な楽器。叩く人のテクニックで良い音が出る場合と出 ない場合があるんだ。タイコ類もシンバル類も、バンドの音に埋もれず、なおかつ他の楽器を邪魔しないよ うな音で鳴らせるのが良いドラマーだ。

メロティーを大切にするドラマー

ドラマーは単にリズムをキープすればいいってもんじゃあない。それなら機械の打ち込みでもいいからね。 人間が叩くんだから、やっぱり人間にしかできない演奏をしよう。曲の中で、一番聞かせなきゃいけないの がメロディー。そのメロディーを邪魔するようなドラムじゃダメだよね。ドラムを叩いて音楽することがで きるのが良いドラマーだ。

自信のあるドラマー

一番大切なのがこれ。ドラマーは自分がカウント(曲のテンポをメンバーに教える動作)をして演奏する ことが多い。つまり曲のテンポを握っているのはドラマーなんだ。そのドラマーが自信なさげにカウントし たり、ドラムをプレイしたりすると、かなり頼りなくて聴いていられないものになってしまう。他のパート の人が間違えたとき、ビックリしてドラムが止まったりすると、曲も止まってしまう。他の人が間違えても ドラムがしっかり叩き続ければ、ちゃんと戻れる可能性もある。どんなときもしっかり自信を持ってプレイ できるのが良いドラマーだ。

さあ、キミもまずはこういうカッコイイドラマーになろう。キミがバンドで一番カッコイ イ存在になる日も近いぞ!

ドラムの細部について

バスドラム

真中の足元にデーンとある大きなタイコは「バス・ドラム」と呼ばれるタイコだ一番低い音がでるタイコ で、「ベース・ドラム」と呼ぶこともある。略して「バス・ドラ」、「ベードラ」と呼ぶことが多い。このタイコ は、専用のペダルを装着して、そのペダルを足で踏むことで音を出すんだ。ペダルの先についている、バ ス・ドラムを叩く部分のことを「ビーター」と言う。このビーターの種類を変えることで、いろいろとバス・ ドラムの音色を変えることができるんだ。バス・ドラムはリズムの基本中の基本のビートを叩き出すタイコ で、このバス・ドラムがベースとピッタリ合っているとカッコイイのだ。 普通バス・ドラムは1つのドラムセットに1つなんだけど、ヘヴィな音楽などでは2つのバス・ドラムを セッティングする「ツーバス」と呼ばれるセッティングもあるよ。また最近は、1つのバス・ドラムでツーバ ス的なプレイができる「ツイン・ペダル」というペダルもある。

タムタム

バス・ドラムの上にスタンドを付けてセットしてある2つのタイコは「タムタム」というタイコだ。普通は 単に「タム」と呼ぶことが多い。この写真では2つだけど、1つしかない場合や、3つ以上ある場合もあっ て、数は特に決まっていないんだ。よく見ると1つ1つ大きさが違って、違う高さの音が出るようになっ ているんだ。そうすることによって、ドラムで音程の上下を表現できるというわけなんだ。どうやって使う かはアイデア次第だぞ。

フロアタム

タイコそのものに足が付いていて、床に立っているタイコがその名もズバリ「フロア・タム」。もちろん床 (フロア)に立っているからフロア・タムなんだ。2つとかそれ以上の数で並べる こともあるぞ。これはタムと同じようなタイコで、タムよりも低い音を出すのに使うんだ。たくさん叩いて 低音を響かせるも良し、たまにアクセント的に使うも良し、これもセンスの見せ所だ。

スネアドラム

向かって左側の、スタンドの上に乗っているタイコが「スネア・ドラム」だ。このタイコがドラムセットの 中でも最も重要だ。バックビート呼ばれる、リズムのアクセントになる部分を叩く重要なタイコ で、裏側にはスナッピーと呼ばれる響き線が付いている。これが付いていることによって、タム類とは違っ た感じの音が出るんだ。胴の部分の素材や胴の深さなどで、さまざまな種類が出ている。そのドラマーのサ ウンドを印象付ける言ってみればドラマーの顔のようなタイコなので、ライブや練習で借り物のドラムを叩 くときも、スネアだけは自前のを持っていく人がほとんどなんだ。

ハイハットシンバル

次はシンバル類。ますスネアの左にある特徴的な形のシンバルは「ハイハット・シンバル」だ。専用のスタ ンドにセッティングして、ペダルを踏むことで上下の2枚がくっついたり離れたりするしくみになってい る。左足でペダルを操作しつつ、手に持ったスティックで叩く。ドラムプレイに表情をつける多彩な音を出 せるシンバルだ。

ライドシンバル

普通のシンバルのうち右側にセッティングされていて、他のシンバルよりもちょっと厚みのあるシンバル が「ライト・シンバル」だ。「トップ・シンバル」という呼び方もあるぞ。スティックの先の部分を使って「チ ンヂンチン」と繊細な感じの音を出すこともできれば、強めに叩いてワイルドに鳴らすこともできる。中心 付近の「カップ」と呼ばれる膨らんだ部分をスティックの中間部分で叩いて「カンカンカン」という強い音を 出すこともできる。

クラッシュシンバル

ドラムセットの左右に2枚セッティングすることが多く、ライトより薄いのが「クラッシュ・シンバル」だ。 曲中のアクセントのところで叩くことが多い。叩き方で音色をいろいろ変化させることができるので、上手 くなっていけばどんどん使い道も増やせるぞ。

エフェクトシンバル

それ以外のシンバルはエフェクト・シンバルの仲間になる。フチの部分が反っていて、叩くと「グァング ァン」と濁ったやかましい音が出る「チャイナ・シンバル」、小さくて叩くと「パシッ」と短く響く「スプラッ シュ・シンバル」などがある。他にも割れてしまったクラッシュ・シンバルとか、2枚のシンバルを重ねたも のなどをエフェクト・シンバル的に使うドラマーも多い。「ここぞというときに叩くと効果的だね。

ドラムスローン

ドラムを叩くときにドラマーが座るイスを「ドラム・スローン」という。「スツール」という呼び方もある。 もちろん「ドラム・イス」などと呼んでいる人もいて、通じればなんでもOK。意外と演奏を左右するパーツ で、こだわる人は自分専用のものを持ち歩いているよ。

ドラムを始めるときに用意するもの

ドラムを始めるにあたって、ドラムセットがなくてもなんとかなる。でも最低限買わないといけないもの もある。そういうものを紹介するので、楽器屋さんに探しに行ってみてね。 これが無いと始まらない。といって楽器屋さんに行ってみると、実にいろんなのがあって圧倒されてしま う。「どれを買ったらいいんだー!?」ということになるので、ちょっとだけ選び方のポイントを紹介しよう。 スティックは単なる棒じゃないんだ。先の部分は少し細くなっていて、頭にチップ と呼ばれる部分がついている。 スティックは、太さ、チップの形、全体の材質、表面の塗装の有無、ショルダーの形状などの違いで、実 にたくさんの種類がある。プレイスタイルによっても選ぶべきスティックが変わってくるし、その人の好み もある。いろいろな種類を試してみて、自分に合っていそうなものを見つけるのが良いと思うよ。もちろん 憧れのドラマーのモデルがあれば、それを使うのもアリだ。

ドスティックの選び方

最低限見なければならないのは、スティック自体が反っていないか、ということと、左右のバランス が良いか、ということだ。スティックは木でできているものがほとんどで、湿度や温度によって反ってしま うことがある。楽器店で買うときは、欲しいと思うスティックを何本か取り出して床に転がし、転がり方が おかしくないものを選ぼう。反っているスティックはユラユラと転がるので、転がしてみるとよくわかる。 また、左右2本で1組なので、2本の重さや太さが違うと叩きにくい。そこでなるべく同じぐらいの重さ、 太さのものを選ぼう。同じモデルでもけっこう個体差があるので、実際に持って振ってみて選ぶのが良いぞ。 表面の塗装の有無は、手触りが違うので好みで選ぼう。塗装してあるほうが湿気を吸いにくいというメリ ットかおるけど、逆に汗ですべりやすいというデメリットもある。実際に持ってみて好きかどうかで選んで もらいたい。

ドラムを始めるときにあると便利なアイテム

メトロノーム

どんな楽器をやる人にも必需品。特にドラマーは リズム感が命なので、絶対に揃えておきたいところ だ。電子式の簡単なものでも良いが、先々長く使っ ていくことを考えると、ちょっと高いけどいろいろ なパターンで鳴らせるタイプの物のほうが面白いか もしれない。このタイプもメトロノームの一種なん だけど、普通のものよりも凝ったリズムを鳴らせる ので、アイデア次第で練習方法をどんどん発展させ ることができるぞ。

練習パッド

練習パッドはドラムを持っていない人の練習用と 思われがちだけど、ドラムを持っていても基礎練習 は練習パッドでやったほうが良いと思うよ。 というわけで、ドラムを持っている人も、もって いない人も1つ用意したいね。これも実はいろいろ な種類があって、スタンドが付いているタイプや、 スネア・スタンドに乗せて使うタイプ、また足のモ モに巻きつけて使うタイプもある。それぞれ叩いた ときのバウンドの感じなどが違うので、好みで選ぶ のが良いと思うよ。少しバウンドがあるものだと夕 オルを乗せてバウンドを少なくしたり、いろいろ調 整ができるのでオススメだよ。

チューニングキー

ドラムもチューングが必要。タイコの皮(ヘッド と呼ぶ)の張り具合を調整して音の高さを変えるん だけど、そのためには専用のチューニング・キーと いうものが必要なんだ。スタジオで練習するときな どにも必要なので、ドラマーたるもの、常に持ち歩 くようにしよう。

ドラムセットに座ってみよう

さあ、イキナリだがドラムセットに座ってみよう。と言ってもドラムセットを持っていない人が多いと思 うので、そんな人は練習スタジオを使ってみることをオススメするぞ。練習スタジオというのは、バンド練 習などで使うスタジオのことだ。ドラムセットはもちろんのこと、大きなギターアンプ、ベースアンプなど もあって、バンドで音を出して練習できるんだ。この練習スタジオ、個人練習だと安く貸してもらえるので、 ドラマーはそれを大いに利用しよう。

椅子の座り方

まずはイスのセッティングから始めよう。イスは 高さが変えられるようになっているので、イスに浅 く腰掛け、足の裏をピッタリと床につけたときに、 ヒザがイスの座面より少し下になるぐらいの高さに しよう。ドラマーによってはもっと低くセッティン グしている人もいるけれど、一応このぐらいの高さ が一般的なんだ。 ドラムにおける正しい姿勢というのは、普通の正 しい姿勢と同じだ。背筋がまっすぐ伸びているのが 良い姿勢だぞ。ネコ背は良くないんだ。叩きにくい だけでなく、長時間ネコ背でドラムを叩くと身体を 痛めかねない。「姿勢は正しく」を心がけよう。

ドラムのイス

また、イスにはいろいろな形がある。スタジオによって置いてあるものが違うので、いつも同じ環境にす るためには、イスも自分用の物を用意しておくと良いかもしれない。

位置について

高さが決まったらイスを置く場所だ。自分が叩きやすい位置にセットする。ポイントはバス・ドラムと八 イハットのペダルの位置だ。バス・ドラムのペダルを踏んでみて、自然に踏める位置にイスを置こう。その 位置から左足を自然な位置に置いてみて、そこにハイハットのペダルが来るようにハイハット・スタンドを 動かせば良い。 このとき、イスとペダルとの距離は近すぎても遠すぎても叩きにくくなってしまう。ペダルを何回か踏ん でみて、足にムリがかからず、思い通りに踏める位置を探そう。 これでイスの位置は決まりだ。この状態で、左右の足の間にスネア・スタンドを置く。イスの正面の位置 だね。スネアの高さは、腕のひじから先が床と並行になるように構えたとき、ちょうどスティックがスネア のヘッドに当たるぐらいの位置が良い。 このイスのセッティングはドラムの命なんだ。ヘンテコな位置に座ってしまうと、ドラムを叩く動作の1 つ1つにムリが出てきて、スムーズに叩くのが難しくなってしまう。それだけじゃなくて、最悪の場合身 体を痛めてしまうので、ここはしっかりと自分のポジションを見つけておこう。 最終的に背筋を伸ばして両足のペダルを操作してみて、腰や背中にムリを感じなければ大丈夫。ラクに ベダルを踏める位置が一番だ、ということだ。

スティックの持ち方

ここまでのセッティングができたらいよいよ叩いてみるぞ。まずはスティックを持つてみよう。スティッ クの持ち方には、大きくわけてマッチド・グリップとレギュラー・グリップの2種類があるんだ。

マッチド・グリップ

これは左右のスティックを同じフォームで持つ持ち方だ。まずスティックを人差し指の第2関節付近と親 指の腹で挟む。そして残り3本の指を添える、という感じだ。決してガッチリと握り締めてはダメだぞ。 音楽ではほとんどのドラマーがこのマッチド・グリップで叩いているよ。最初はこの持ち方をマスターする のがオススメだ。

レギュラーグリップ

これは左右の手の持ち方が違うんだ。右手はマッチド・グリップと同じ持ち方でOK。問題は左手だ。ま ず親指の付け根の部分でステイックを挟む。次に薬指と小指を曲げて、スティックを下から支える。そして 残りの指を軽く握るという感じだ。全体的に力は入れず、それでいてスティックがフッ飛んでしまわない程 度にしっかりと持つことが大切。ちよつと難しい。 レギュラー・グリップは、慣れるととても繊細なコントロールができるようになるんだ。ジャズ&フュー ジョンなど、細かい表現が必要なときに使うことが多い。

ドラムのストロークについて

スティックを振って叩く動作のことを「ストローク」と呼ぶんだ。ストロークというのは「打撃」などの意 味のある言葉だよ。ドラムのストロークにはたった4種類しかないんだ。それを1つずつ見ていこう。

トフル・ストローク

大きく振りかぶって叩き、またもとの位置で止ま るという動作だ。 大きな音で叩き、次も大きな音を叩くための位置 に戻る。

ダウン・ストローク

大きく振りかぶって叩き、その後少しだけ上がっ た位置で止めるという動作だ。 大きな音で叩き、次は小さな音を叩くための位置 で止まる。

アップ・ストローク

低い位置から叩き、その後大きく振りかぶった位 置で止まるという動作だ。 小さな音で叩き、次は大きな音を叩くための位置 で止まる。

トタップ・ストローク

低い位置から叩き、また元の位置で止まるという 動作だ。 小さな音で叩き、次も小さな音を叩くための位置 で止まる。

ドラムの自宅練習のアイデア

やはりドラムという楽器は、日本の住宅環境を考えると、とても練習するのが大 変な楽器だね。そこで、自宅でもできる練習のアイデアを紹介しよう。 練習用パッドがあると理想的なんだけど、無い場合は他のもので代用しよう。使 えるのは電話帳や漫画雑誌などの分厚い本。叩くとボロボロになってしまうので、 いらないものを使おう。枕のようなものを使うのも良い。 そういうものを用意したら、メトロノームを鳴らして、スティックでそれを叩く。 左右の手を使って基礎練習のつもりで叩くと良い。本当はドラム用のイスに座って、 練習パッドをスタンドに乗せて叩くのが一番良い練習なんだけど、雑誌作戦でも手 のフォームとリズム感のトレーニングはできるぞ。 各ストロークをそれぞれひたすら叩きつづけるという練習 が効果的だ。テンポは60ぐらいにしておき、フル・ストロークならフル・ストロー ク、アップ・ストロークならアップ・ストロークばかりを続けて叩く練習が良い。リ ズムも複雑なことはしないで、単純にメトロノームに合わせて4分音符で叩き続け よう。3分とか5分とか時間を決めて、1つのストロークでひたすら叩き続ける。 このような単純なストローク練習は上級者になってもウォーミングアップ的に続 けている人が多いんだ。やはりドラムのストロークは4種類しか無いので、逆に言 うとこの4種類を極めることが上達するための必須条件というわけ。単純な動作で 飽きちゃうかもしれないけど、絶対に効果があるので根気良く頑張ってね。

スネアドラムを叩く

まずはスティックの振り方の基礎を覚えるために、スネア・ドラムを叩いてみよう。無い場合は練 習パッドでも大丈夫。 スティックはスネア・ドラムのヘッド(皮)の中心 付近に向かって、八の字になるような感じに構える。

ダウンストローク

ダウン・ストロークで、左右の手で交互に叩いてみよう。叩いた瞬間にクッと指をしめて、ヘッドから少 し浮かせた位置でピタッと止める。振りかぶるときは腕中の関節を柔らかく動かして、腕全体がしなるよう にしなやかに振ろう。 メトロノームに合わせて、4分音符でテンポよく叩く。テンポは80ぐらいで、腕がしなやかに動いてい るかどうかを意識しながら叩こう。スネアを叩いている場合は、タン、タン‥・と均等な音で響くようにね。 テンポを速くしていくと、低い位置で止めて再度振りかぶるという動作が、だんだん止めずに叩いてすぐ振りかぶるよ うな感じになっていく。するとそれがフル・ストローク、ということだ。テンポ120ぐらいでフル・ストロークの練習も してみよう。

バスドラムを叩く

ダウンヒール奏法

一番低音でリズムを支えるバス・ドラムを叩いてみよう。バス・ドラムはスティックではなくて、ペダル を踏んで音を出すんだ。ペダルにはビーターと呼ばれるバス・ドラムを叩くものがついていて、ペダルを踏 むことによってビーターを動かしてバス・ドラムを叩く、という仕組みになっているぞ。踏むときにかかと を下に付けたまま踏む方法と、かかとを浮かせて足全体で踏み込む方法がある。まずはかかとを付けたまま 踏む方をやってみよう。 まずはペダルの上に足を乗せ、つま先をスッと踏み込んでみよう。するとビーターが動いて、「ドン」と バス・ドラムが鳴る。ビーターがバス・ドラムのヘッドに当たったとき、ペダルを踏んだままとめておくと 「ドッ」とアタックの強い音が、すぐにペダルを戻すと「トーン」と響く音が出る。曲調などによって使い分 けができると1ランク上のドラマーになれるぞ。

アップヒール奏法

次はかかとを浮かせた状態で踏む方をやってみよう足の付け根から足全体を動かす。このとき、足首はガチガチに力を入れたりせす、しなやかに動くようにしておこう。足の付け根で足を持ち上げ、そのままペダルの上に落とすような感覚だ。これは足全体の重さ も利用して叩けるので、より大きな音が出せる。反面、かかとが浮いているため、足か安定せす、慣れない とリズムが安定しにくいということもある。 この2つの奏法はどちらも大切で、最終的には自在に使い分けられるようになって欲しいので、ぜひ両 方ともマスターしよう。最初はかかとを付けた状態で踏む方(ダウン・ヒール奏法)を練習すると良いよ。長 く続けるとスネがつらくなってくると思うけど、その分足が鍛えられるから頑張って!

ハイハットを叩く

クローズハイハット

ハイハットはちょっと複雑な構造になっている。上側のシンバルを右手のスティックで叩くのだが、ペダ ルの操作と組み合わせていろいろな表情が付けられるのだ。まずはペダルを踏んだ状態(上下のシンバルが キッチリと閉じた状態)にしてスティックで叩いてみよう。 メトロノームを80ぐらいのテンポにして、4分音符で叩こう。 チッチッチッと歯切れの良い音が出ているかな?メトロノームに合わせて、左右の手で交互に叩いたり、 右手だけで続けて叩いたりしてみよう。スティックのチップの部分が当たるように叩くと、チッチッと歯切 れの良い音が出るよ。左足はしっかりペダルを踏んでおくこと。

8分音符にチャレンジ!

4分音符に慣れてきたら8分音符にチャレンジしてみよう。このとき、右手だけで続けて叩いてみて欲 しい。 このように、拍のオモテとウラで強弱が付くように叩いてみよう。手首のスナップを上手に使って軽やか に叩くと良いぞ。なんだかドラムらしくなってきたでしよ?このように、ちょっと強弱を付けてやると、 単純にハイハットを叩いているだけでもノリが出せるようになるんだ。強弱はとても奥が深いので、これか ら先もドラムを叩くときは常に意識するように心がけよう。

クローズハイハット(ワイルド版)

次はちよつとスティックの向きを変えてみよう。スティックのショルダーの部分がハイハットのエッ ジ(シンバルのフチ)に当たるようにして叩くと、シャツシャツとワイルドな音になる。 叩き方で音が変わるということはよく覚えておこう。これも曲に合わせて使いこなせるようになると 理想的だよ。

ペダルワーク

さあ、ハイハットの醍醐味でもある、ペダル・ワークを練習しよう。基本的な踏み方はバス・ドラムと同 じ。クローズ・ハイハットはアップ・ヒール奏法で踏んだほうがチッチッと歯切れ良くタイトな音になりや すい。逆にオープンにするときは、ダウンヒール奏法のほうが、微妙なコントロールをしやすくなるぞ。 この2つのフォームをしっかり使い分けて、巧みなハイハット・ワークを聞かせよう。 最後のオープンはジャーと音が伸びるように、バカッと大きく開けすぎず、微妙に足をコントロールして、 ちょうど良い具合に開くようにしよう。しっかり8分音符の長さで伸ばせるように練習してほしい。 メトロノームを80~120ぐらいにセットし、ハイハットだけでこの譜例を繰り返してみよう。ハイハ ットだけでも踊り出しそうなノリを出せればかなりのものだ。クローズで叩いている間も、ペダルに乗せた 左足でリズムを取るようにすると良いぞ。 このとき、アップ・ヒール奏法で踏んでおけば、かかとを揺らしてリズムを取ることができる。ハイハッ トをクローズにしたままでリズムを取る練習もしっかりやっておこう。 リズムを取りながらオープンのところで足を浮かせてやると、リズムが狂うこともなく、しっかり流れに 乗ってオープンとクローズを叩き分けることができるんだ。これは頑張って練習しようね!

より細かいハイハットワーク

さあ、右手だけで8分音符が叩けるようになり、ペダルも上手く使えるようになったかな?ここまで 来たら、次は左手も混ぜて、もっと細かいリズムを叩いてみよう。 まずは両手を交互に使って16分音符を叩いてみよう。このとき、右手は8分音符のときにやった強弱 をそのまま付ける感じにし、左手は右手よりも小さい音で叩くと良い。単純に16分音符がギッシリ詰まっ ている感じじゃなくて、思わず体が揺れるようなノリを出すことに注意しようね。 チッチキチッチキ‥・とノリノリで叩こう。このとき、右手は8分音符を叩いてたときと何も変わってい ないことに注目。右手のチッチッチッチ‥・の合間に左手がサッと入ることで、このようなリズムができて いるということだね。 ここでペダルも追加してみよう。ここに出した例は一例で、このリズムを叩きつづけながら、いろんな夕 イミングでペダルを操ってオープンを織り交ぜてみよう。この練習だけで、延々何時間でも叩き続けられる ぐらい楽しい練習だよ。こういう練習はリズム感を養うことにもなるし、自分でドラムパターンを考えると きのアイデアの元にもなるんだ。有効で楽しい練習だから、ぜひ活用してみてね!

タムタムを叩く

叩き方は基本的にスネア・ドラムと同じ要領で叩けば良いんだ。ただし、タム(タムタム)は曲中で叩く場 合、スネアから移動して叩く、複数のタムにまたかって叩く、など移動しながら叩くことが多い。そこでそ のような練習をしてみよう。 まずは基本的なパターンから。前半はハイハットの時にやったのと同じ要領だ。右手の8分はキープし ておいて、合間に左手をサツと入れよう。右手だけに注目すると、8分音符で叩き続けて、最後の一つだけ タムに移動する感じだね。焦らすにスムーズにできるように練習しよう。これも他の譜例と同じく、これだ けでノリが出せるように頑張ろう!

様々なタムを移動

次はもっとたくさんのタムを移動する。右手は移 動しているけど、叩く数は増えていないところに注 目しよう。移動すると思うと焦って力が入ったり、 動きが速くなってしまったりする人が多いんだけ ど、叩く数は同じだから別に急ぐ必要は無いんだ。 リラックスしてリズムに乗って叩こう。

ちよっと音が少ないパターン

スネアに戻ってくるのが慌しいという人は、次の ように右手を各拍のアタマだけにしてしまっても良 いだろう。それで慣れたら全部叩いてみよう。 これだけでノリを出す、ということにこだわってみてね。例えばスネアしかなくても、しっかりノリを出 して叩けるようになれば、最高のドラマーに慣れることは間違い無いぞ!逆に、1つの楽器しかない状態 でノリが出せない人は、豪華なドラムセットを叩いても決してカッコイイドラマーにはなれないんだ。頑張 って!

シンバルを叩く

クラッシュシンバル・エフェクトシンバル

ハイハット以外のシンバルを叩いてみよう。スティックの使い方はスネアやタムのときと同じ。まずはク ラッシュ・シンバルを叩いてみよう。 シャーンとキレイに鳴るかな?クラッシュ・シンバルは曲のアクセント的な意味合いが強く、しっかり したタイミングでキレイに鳴らすことが重要なんだ。手首のスナップを上手に使って、軽やかに叩こう。フ レーズによって左右どちらの手で叩く可能性もあるので、両方の手でそれぞれ練習しておいたほうが後で役 に立つよ。 エフェクト・シンバル(チャイナ・シンバル、スプラッシュ・シンバルなど)は、このクラッシュ・シンバル の叩き方で叩けば大丈夫。それぞれのシンバルの特徴を活かした音で鳴らせるように練習しよう。

ライドシンバル

次はライト・シンバルを叩いてみる。このライ ト・シンバルは、アクセント的な意味合いよりも、 ハイハットと同じような、リズムを刻むという使い 方をされることが多い。叩き方にもより繊細なもの が要求されるんだ。 スティックのチップの部分を使って、キンキンとキレイな音が響くように叩こう。ライト・シンバルは右 側にセッティングしてリズムを刻むので、右手だけ練習すれば大丈夫だよ。このようなライト・シンバルの パターンはジャズなどでよく出てくるものだ。ポップスやロックではハイハットのような感じで8分音符、 4分音符などを刻むことも多いぞ。 ライド・シンバルは、カップと呼ばれる真中の膨らんだ部分をスティックのショルダー部で叩くことによ って、カンカン、という強い音を出すことができる。これも曲の雰囲気に合わせて使いこなせると表現の幅 が広がるので、ぜひ練習しておこうね。

ドラムパターンを叩いてみよう

いよいよドラムセット全体で叩いてみよう。まずはタムやシンバル類を叩かないシンプルなのをやってみ よう。 ハイハットは右手で8分連打。ハイハットだけで叩いたときのことをよく思い出して、強弱を付けつつ叩こう。右足と左手はセットで考えて、“ドンタン、ドド タン"となる感じだ。そのとき、常に8分音符で叩き続けている右手をガイドにして、右手と右足、右手と 左手の関係をよく考えつつ練習すると早くマスターできるぞ。

ドラムの表情を変える

今叩けるようになったパターンで、ちょっと叩き方を変えて違う雰囲気を出してみよう。

オープンリムショット

まずはスネア・ドラムをより強い音にしてみる。 これはオープン・リムショットと呼ばれる奏法 で、スネアのリム(枠の部分)にスティックを当て つつヘッド(皮)を叩くという奏法だ。決まるとリ ムに当たる”カン”という音とともにスネアの音が 鳴って、より通る音が出せるんだ。でも慣れないと リムだけに当たってタイコの音が出ないってことも あるので、命中率を上げるように練習しよう。なん でもかんでもオープン・リムショットで叩けば良い ってものじゃなくて、ちゃんと自分なりに使い分け てね。

ハイハット・ハーフオープン

まずはスネア・ドラムをより強い音にしてみる。 これはオープン・リムショットと呼ばれる奏法 で、スネアのリム(枠の部分)にスティックを当て つつヘッド(皮)を叩くという奏法だ。決まるとリ ムに当たる“カン”という音とともにスネアの音が 鳴って、より通る音が出せるんだ。でも慣れないと リムだけに当たってタイコの音が出ないってことも あるので、命中率を上げるように練習しよう。なん でもかんでもオープン・リムショットで叩けば良い ってものじゃなくて、ちゃんと自分なりに使い分け てね。 楽譜に書く場合、ハーフオープンは○印(オープンの印)を書いて「H.H.HalfOpen」などと説明を付け るか、△印を付けることが多い。 ハイハットをハーフオープンにしたら,とてもワイルドなサウンドになったでしよ?叩き方のコツは, 8分音符の強弱を極端に付けることだ。つまり拍のアタマ(1,3,5,7番目)を強めに叩き,ウラ(2,4, 6,8番目)は小さく叩くという感じにする。もっと極端に,ウラは叩かないというのもアリだ。いろいろ 試してみてね。 また少し違う感じになったでしよ?さらにこのパターンはライトのカップを叩くとより印象的な感じに なるぞ。カップの叩き方は覚えているかな?スティックのショルダー部を当てる感じだよ。 “カンカン”と気持ちよく響かせながら、右足と左手は”ドンタンドドタン”と叩く。 このように、1つのパターンを叩けるようになったら、いろいろバリエーションを増やしてみると面白い。 ほんの少し変えるだけで、全然違う感じを出すことができるんだね。これから実際にバンドでドラムを叩い たりするとき、その曲にはどういう叩き方をするのが一番良いか、いろいろ試しながら最適なものを見つけ よう。ドラムの表情を気にするようになれば、かなりハイレベルなドラマーと言えるぞ。 それから、練習するときは、メトロノームを鳴らして気持ちよく叩く、ということを忘れずにね!

ドラム譜の書き方

今までのところで少しずつ出てきていたけど、ここでドラム譜の読み方をまとめてみよう。といってもド ラム譜って意外と完成されていなくて、本やスコアによってけっこう違う表記がされているんだ。ドラマー によってタイコやシンバルの数、種類などが違うので、統一された記譜法が確立されていないんだね。ドラ ム譜はそれほど厳密なものじゃない、と覚えておこう。 この本では基本的にこのような表記を使っている。クラッシュ・シンバルとライト・シンバルは同じ書き 方で、クラッシュを叩くときはアクセント記号が上に付いている。ハイハット・ペダルというのは、ハイハ ットをスティックで叩かすにペダルで踏んで音を出す奏法のことだよ。また、ライトのカップについては特 に指定されないことが多いので、自分で「ここはカップのほうがカッコイイぜと思ったら遠慮なくカッ プを叩こう。 スネア・ドラムのオープン・リムショットも特に指定されないことが多いので、これも自分のセンスに任 せて演奏しよう。

クローズド・リムショツト

ここに出てきたスネア・ドラムのクローズド・リ ムショットというのは、スティックを逆さに持 ってリムだけを叩く特殊な奏法で、バラードな どでよく使われる奏法なんだ。 この奏法を使ったパターンはあとで紹介してみ よう。 主に違うところはシンバル類の表記だね。ドラムというのは打楽器で、音の長さをあまり気にする必要が 無い場合が多いので、このクラッシュ・シンバルのように2分音符などは無いという前提で書かれている場 合も多いんだ。(この本の表記でハイハットの2分音符になる音符が、この表記法ではクラッシュ・シンバ ルになっている) さらにハイハットとライトが同じ表記で、その都度上に(H.H)、(Ride)などと指定が文字で書いてある 楽譜もある。ドラム譜はあくまでもガイド的なもので、あまり厳密なものではないと覚えておこう。 ちなみに、筆者は一番わかりやすいと思う方法でこの本の譜例や練習曲の楽譜を書いたけど、どれがわか りやすいというのは人によっても違うので、本によっていろいろ違う表記になってしまうのかもしれないね。

ドラムの素振りのススメ

「素振り」というと、ゴルフや野球のバットのスウィングの練習を思い浮かべる人が多 いと思う。あとは剣道の竹刀とかね。 やはり物を振り回すフォームを練習するには素振りというのが効杲的なんだ。というこ とはドラムのスティックにも効果があるかも?というわけでスティックの素振りをしてみよう。これなら音も出ないし、タイコも何も 無くてもスティックだけあれば練習できるからオススメだぞ。やりかたは、そこにスネア とか練習パッドがあると思ってスティックを振る。打面があるべき位置でクッと止める練 習をしよう。テンポはあまり速くないほうが効果的だ。80~100ぐらいがちょうど良い だろう。本来当たるべき位置でピタリと止めるというのは剣道の素振りと同じだ。 このとき、ドラム・スローンに座って、足もペダルを踏んでいるつもりでリズムを刻ん でみるとより効果があるぞ。手の素振りは4分音符で続けたまま、足のパターンをいろい ろ変えてみるとか、自分なりにアイデアを盛り込んで練習すると良いだろう。足はかかと を地面に付けて、ダウンヒール奏法で練習すると良い。こうすることで足も鍛えられるわ けだ。 ある程度この素振りに慣れたら、今度はスネアとか練習パッドを置いて、それを叩かな いように寸止めする練習も効果があるぞ。 もちろん素振りをするときもメトロノームは必ず使おう。ドラマーにはリズム感は命な ので、日ごろからしっかりタイムキープできるように練習して、バンドで演奏したときに リズムが揺れないような感覚を身に付けておきたいね。 ちなみに素振りをすると、しなやかで強い腕ができる。結果として強弱の幅の広い演奏 ができるようになり、リズム感も養われて安定したドラムが叩けるようになる。しかも素 振りにはお金がかからない、などいいことずくめだ。ぜひ素振りを上手く活用して上達 しよう!

リズムトレーニング

ドラマーにとって、最も必要なものはリズム感。そこで、良いリズム感を得るた めのレシピをご紹介するとしよう。 用意するものはメトロノーム、練習パッド、スネア・スタンド、スティック、ドラム・スローン(イス)。 要するに、実際にドラムに座ってスネアを叩くようスタイルを再現できればそれで良い のだ。上記のものをそろえるのがベストなので、できればこれだけあると良い。ない場合 叩くものは漫画雑誌や枕でも構わないけれど、イスに座って叩ける高さに調節できると素 晴らしい。 で、何をするか。まず、ストロークの練習。ダウン・ストロークで左右交互に叩く練習だ。 メトロノームに合わせて4分音符で左右交互に叩こう。 このとき、足でいろいろなリズムを叩くと非常に効果がある。左足はアップ・ヒール、右 足はダウンヒールで踏むと良いだろう。1つ例を挙げてみる。 実際のプロドラマーのプレイなどを観察してみると、ほとんどの人は常に左足がハイハ ット・ペダルの上でリズムを刻んでいる。あれはもはや無意識に動いているのに近い状態な のだが、ぜひそのような状態に近づこう。そのために、日ごろのこうした基礎練習のとき にも左足は常に8分音符などで踏みつづけてみる、というのが効果アリだ。 右足は仮に16ビートのパターンを踏んでいるが、これはいろいろなバリエーション・を 作り、いろんなパターンを踏むと良い。足を意識しすぎることが無いようにね。両手の4 分音符が揺れては意味が無いので、それは揺れないようにキープしながら、足もいろいろ なパターンを踏む練習をしよう。これはリズム感向上にかなり効果があるはずだ。

フィルインを入れる

フィルイン、または単にフィルと呼ばれるものかおる。フィルインというのは、曲の場面の切り替わりの タイミングなどに入れる、基本パターンとは違うフレーズのことだ。ドラムに限らす、ベースなどの楽器で もフィルインというのはあるんだ。 フィルインを入れると、そこが曲の節目なんだ、ということがハッキリわかる。また、ギターソロなどが 長く続く場合、どこまで進んだかわからなくならないように、目印のような意味で8小節おきなどにフィ ルインを入れる、ということもある。 さらに、曲のAメロとBメロ、サビなどでリズムパターンを変えるとき、その変わり目にフィルインを 入れるとスムーズにパターンを変えることができるんだ。 フィルインは「オカズ」などと呼ばれることもある。普通のパターンの部分がご飯で、フィルインはおか ず、という意味だね。普通のパターンを「ゴハン」と呼ぶことは無いんだけど、フィルインのことを「オカズ」 というのはよく使うので覚えておこう。 これは最後の小節の4拍目だけがフィルインになっている例だ。フィルインの次の小節のアタマにはク ラッシュ・シンバルなどでアクセントをつけると感じが出る。この例のような短いフィルインは、あまり大 きな変化が無い部分での目印的な使い方をすると良い。さりげない感じで叩くと良いだろう。

ドラムのアイテム

ワイヤーブラシ

これはジャズ系の音楽で使われるスティックの一 種。細い金属のワイヤーを束ねてあるもので、これ で普通にドラムを叩いたり、スネアなどのヘッド部 分を擦るような独特の奏法があったりもする。ジャ ズ系の音楽をやりたいと考えている人は1つ手元 に持っておくと良いだろう。 スティックで叩くのとは全然違う感じなので、こ れはこれとして独自に練習する必要がありそうだ。 ジャズ以外でも音量が小さい静かな音楽などでは使 われることがある。

マレット

ティンパニやマリンバ(木琴)などを叩くのに使 うスティックの一種。先の丸い部分は糸や毛糸など が巻いてあるもの、ゴムの球体が付いているもの、 などがある。この部分が柔らかいほど、叩いたとき に柔らかい音が出る。 ドラムでは、タムを叩いて民族楽器的な音を出し たり、シンバルをロール(細かい連打)して「ショワ ー」という感じに伸ばしたりするときに使う。買っ てみようという人は、先の部分が柔らかいものを買 うと普通のスティックとの違いが顕著に表れて楽し めるだろう。

ロッド

最近よく見かけるようになってきたスティックの 一種。竹ひごのようなものを何本か束ねてあるとい うもので、竹の棒を使っているもの、プラスティッ クの棒を使っているもの、などがある。イメージは スティックとワイヤーブラシの中間、という感じで、 ブラシほど繊細ではなく、スティックほど音量は出 ない、という感じだ。ドラムの音が大きすぎて困る ような場合や、スティックよりも小さな音量で細か い表情を出したいときなどに使うと良い。

ツインペダル

ヘヴィメタルなどの音楽で、バス・ドラムを2つセ ットした「ツーバス」と呼ばれるドラムセットを使う ことがある。 当然ながら両足で踏むことになるわけだが、2つ を同時にドン、と踏むのではなく、交互にドカドカ 踏みつづけるのだ。これが意外に難しく、安定した リズムで続けるには熟練が必要。ヘヴィメタルや八 -ドロックが好きな人には、このツーバスのプレイ をやってみたい人も多いだろう。でもほとんどの練 習スタジオやライブハウスには、バス・ドラムが1つ のドラムセットしか置いていない。 そこで、1つのバス・ドラムでツーバスのような演 奏を可能にするアイテムがあるのだ。左側のペダルを踏むと、2つのペダルの間をつ ないでいる棒が回転し、右側のペダルのところにあるビーターの1つを動かすようになっ ている。右側のペダルは通常のペダルと同じように、直接ビーターを動かすようになって いるんだ。これを使うと、1つのバス・ドラムでツーバスのような演奏ができる。これさえ あれば、スタジオでもライブハウスでもツーバスプレイが可能になるわけだ!もちろん このペダルを買うだけじゃ演奏はできないので、ちゃんと使いこなせるように練習するの だぞ!

チューニングについて

ギターやベースなどで、基本中の基本とされているチューニング、ドラムは打楽器だから関係ないや、と 思ってないかい?実はドラムにもチューニングつていうものがあるのだ。しかも、チューニング次第で音 がまったく変わってくるから、これまたかなり重要なのだ。そのやり方の基本を紹介しておこう。 どのタイコをチューニングするときも、やりかたは基本的に同じなので、ここではスネア・ドラムを例に 取ってやってみよう。

スネア・ドラムのチューニング

まずスネア・ドラムを眺めてみると、ヘッドを丸い輪が押さえているのがわかるだろう。この輪がリム (リムショットのときに叩く部分だね)だ。このリムの周囲にボルトが並んでいて、チューニング・キーを使 って回せるようになっている。 チューニングの際に重要なのは、 各ボルト付近を叩いたとき、音程が同じになること。 裏側に張ってあるヘッドもチューニングするということ。 ボルトは対角線で締めるということ。 の3点だ。「ドラムに音程なんかあるの?」と思った人、試 しにどれか1つのボルトのそばをスティックで軽 くトントンと叩き、ボルトを少し緩めてまた叩く、 締めて叩く、などをやってみよう。微妙に音の高さ が変わるのがわかるはすだ。 同じことを各ボルト付近でやってみて、全部同じ ぐらいの高さの音が出るように調整するわけだ。こ のとき、端から順にやらずに、対角線をたどるよう に締めていこう。 表面と裏面のバランス調整は非常に奥が深く、極めると自分の思い通りのサウンドを作ることができるの だが、始めのうちは難しいので、表面よりすこし強めに裏面を張る、と覚えておこう。 練習スタジオやライブハウスに設置されているドラムは、いろいろなドラマーが叩いているので、自分が 叩く前に必ずチューニングして自分好みのサウンドにしておこう。

練習スタジオ

ドラムを持っていない人が、本物のドラムセットを叩ける一番身近な場所が練習スタジオ。バンドでの練 習はもちろん、ほとんどのスタジオが個人練習でも貸してくれる。個人練習は事前予約ができず、当日に空 きがある場合のみ貸してくれるというところが多いが、値段は格安だ。 自宅近くの練習スタジオを音楽雑誌やインターネットで調べておき、いつでも電話できるようにしてお こう。

練習スタジオに持っていくもの

さあ、スタジオを借りてドラムを叩くぞ、と思ったとき、練習スタジオにドラムがあるから手ブラで… というわけには行かないぞ!自分で用意して持っていく必要があるものもある。主に次のようなものだ。

スティック

練習スタジオはスティックは貸し出していないので、前もって自分で用意してお こう。1セットではなく、常に何セットか予備も持っておいたほうが良い。実は ドラムセットを叩くと、意外にすぐスティックは傷んでしまうものなんだ。

チューニング・キー

練習スタジオのドラムはたくさんの人が叩いてヘ ッドなどもへ夕っていることが多い。ドラマーたるもの、チューニング・キ-はい つでも持っているぐらいが良い。必ず叩く前に一通りチューニングを確認する習慣を付けたいね。

メトロノーム

すべての練習はメトロノームを使うことになっていたね。せっかく練 習するんだから、ぜひメトロノームは持っていこう。できればアウトプットの付 いているタイプがいい。アウトプットがあれば、スタジオに置いてあるミキサー につないで大音量で音を出せるので、ドラムを叩いても十分聞こえるのだ。

上記の3つは必ず用意したいものだ。それ以外に、フットペダル、スネアなども自分のものを持ってい る人はぜひ持っていこう。さらに、後で出てくるミュートに必要なガムテープも常に持っているとかなり重 宝するので覚えておこう。

スタジオに入ったら

いよいよスタジオに入って練習だ。まずはドラムを自分用にセッティングしよう。

バスドラム

まずは一番大きなバス・ドラム。バス・ドラムを中心に他のパーツを配置するので、バス・ドラムのセッテ ィングは非常に重要だ。足にムリがかからない向きにセッティングしよう。 バス・ドラムは前のほうに2本の足が出ていて、 その足で胴体を支えるような構造になっている。足 は方向と長さを調整できるので、両足の長さが同じ になるようにし、バス・ドラムの前の部分が地面か ら2、3cm程度浮くぐらいにセッティングしよう。 また、足の方向は、真横から見たときに前側に傾い ているのが良い。バス・ドラムはペダルで叩くため、 意外と大きな力がかかるのだ。足が前に踏ん張って いるようにしておかないと、叩くたびに前に進んで いってしまうということにもなりかねないぞ。

ペダルの装着

バス・ドラム本体のセッティングが決まったらペ ダルを装着する。ペダルの前下部分はバス・ドラム のリムにかませられるような構造になっているの で、バス・ドラムのリムにしっかりと固定しよう。 このとき、ビーターがバス・ドラムの中心付近を叩 くようにビーターの長さを調節する。 ペダルを固定したら実際にイスをセットして何回 か踏んでみよう。叩きにくくないか、バス・ドラム は不安定じゃないか、ペダルはカタカタしないか、 などを確認する。 セッティングができたら実際にペダルを踏んで音を出してみる。ビーターを踏み込んで「ドッ」とアタッ クを強調する奏法と、ビーターをすぐに戻して「トーン」と響かせる奏法と両方でチェックしよう。

ミュート

ここからは音色の微調整だ。ドラムの音色を調整するのは前述のチューニングによる方法と、ミュートと いう方法がある。チューニングは前に少し書いたので、ここではミュートの方法を紹介しよう(説明は省略 するけど、バス・ドラムもチューニングするのだぞ!基本的にはスネアと同じで、各ボルトのところの音 が均等になるようにしよう。スティックでトントン叩きながらやると良い)。 そもそも、ミュートというのは音を止めるという意味なのだが、ドラムの場合は積極的な音作りに活用さ れる。音を小さくするためだけのものではないと覚えておこう。 バス・ドラムのミュートはかなり大胆な方法だ。 フロントヘッド(前側)に穴を空け、中に毛布な どを丸めて入れる。練習スタジオなどではほとんど の場合、すでにミュートされた状態になっていると 思うので、毛布などが入っていたら一度外に出して 踏んでみよう。音が変わるのがわかるかな? 再び中に毛布を入れるのだが、このとき、毛布をフロント・ヘッドにつける、リア・ヘッド(ビーターが当 たる側)につける、両方につける、どちらにもつけない、などいろいろ試してみよう。それぞれ音が変わる のだ。当然入れる毛布の大きさなども影響するぞ。 もちろん「ミュートなしがサイコーだ」という人はなしで叩いても構わない。いろんな状態で音を出して みて、どのように変化するのかを自分なりに理解しておくことが最も重要だ。

タムタム

バス・ドラムが決まったら次はタムタムだ。練習スタジオの場合、バス・ドラムの上に直接セッティング するタイプか、ドラム・ラックと呼ばれるシステムにセッティングするタイプのいずれかが多 い(他に独立したスタンドにセッティングするという方法もある)。 いずれにしても、練習スタジオではすでにタムは セットされている状態なので、あとは自分の叩きや すい角度、高さに調整すれば良いわけだ。 角度は基本的には自分側に若干傾け気味にする。 高さはあまり高くないほうが叩きやすいが、バス・ ドラムと接触しない程度の高さは必要だ。 タムは1つまたは2つをバス・ドラムの上にセッティングする。自分の演奏スタイルによって選ぼう。夕 ム1つのスタイルで演奏する人は、不要なタムははずしてしまおう。その位置にライト・シンバルをセット するのが1タムの王道的なセッティングだ。 それ以上たくさんのタムをセットする場合は専用のスタンドを使ったり、シンバル・スタンドにエクステ ンションと呼ばれるパーツを追加してセットしよう。(練習スタジオでもタムが4つセットされていたりす る場合がある) 普通、タムは左から順に高い音から低い音へ並んでいる。でも変則的に入れ替えて、つまり左側に低い音 のタム、右側に高い音のタムをセットしている人もいる。こうするといつもの手順で叩いたとき、普通と違 うフィルインになるのだ。ある程度ドラムに慣れてきたら試してみても良いだろう。 1つ1つのタムをそれなりにセッティングしたら、演奏姿勢になって、端から順位トコトコとフィルイ ンを叩くような感じで移動してみる。スネア・ドラムとの位置関係などもチェックして、叩きにくいところ があったら修正するようにしよう。 もちろんタムもチューニングが必要。タイプによって裏側のヘッドがある場合と無い場合かおる。裏側の ヘッドがある場合は裏側もチューニングし、表側より若干強めに張ると良いだろう。

フロアタム

フロア・タムはタムタムの延長線上に並ぶように セッティングするのが良い。フロア・タムは自分自 身に足が付いていて床に立っている。この足はそれ ぞれ独立して長さと向きの調整ができるようになっ ているので、やはり若干自分側に向くようにセッテ ィングすると良い。 フロア・タムも位置が決まったらチューニングしよう。他のタムとの音程の関係も重要なので、順番にト ントンと叩いてみて、音が気持ち良くつながるような音程にチューニングすると良い。特にタム系のチュー ニングはかなり音に現れるので非常に重要だ。普段からチューニングをする習慣を付けて、いつもベストな 音が出せるようになりたいね。

タム類のミュート

さて、タムタ厶とフロア・タムのセッティングが 決まったらこれらのミュートをしてみよう。タム類 のミュートは主にガムテープを使う。といってもベ ターと貼るのではなくて、ガムテープを丸めてそれ をヘッド上にチョコンと乗せるだけだ。 ほとんど効果など無さそうに見えるけど、実はかなり重要。これだけで、余分に出すぎている倍音や、響 きすぎている余韻などがかなり軽減できるんだ。一人で叩いているときよりも、バンドの中で演奏したとき に効果が大きい。日ごろから細かい音作りにもコダワリを持つように心がけたいね。

ハイハット

ハイハットはトップ(上)とボトム(下)という2枚のシンバルを専用のスタンドにセットする。これも練 習スタジオではすでにセットされた状態で置いてあるはすだ。 ますトップ・シンバルの上にあるネジを緩める。 チューニング・キーみたいなのがついていて、手で 回せるようになっているネジだ。これを緩めるとト ップのシンバルがスタンドから離れて自由に動くよ うになる。これを緩めてペダルを踏むと、中の軸だ けが動いてシンバルはボトムのシンバルの上に乗っ たままの状態になるはすだ。 この状態で軽くペダルを踏む。踏む量は自分が 「このぐらい踏んだときにクローズ・ハイハットに なってほしい」と思う位置よりほんの少し手前。そ の位置で足をキープしつつトップのシンバルの固定 ネジを締める。そして足を離すとベストな位置に固 定されているというわけだ。 固定したら実際に何回か踏んで鳴らしてみて、踏みにくくないかを確認しよう。踏みにくかったら迷わず 再調整だ。 できあがったら右足でバス・ドラムを鳴らしつつ、ハイハットも踏んでみる。スティックでも叩いてみる。 などして、ハイハット・スタンドの位置を決めよう。これはもう自分がストレス無く叩ける位置が良い。ス ネア・スタンドの位置との兼ね合いもあるので、全体のバランスを考えつつ位置を決めよう。

スネア・ドラム

さて、ドラマーの顔とも言うべきスネア・ドラムのセッティングだ。これが叩きにくかったら話にならな いというぐらい重要。ベストセッティングを極めよう。 まずスタンドを調整する。スネアが乗った状態で 叩きやすい高さになるように高さを調整しよう。ス ネアのヘッドがヒジと同じぐらいの高さになるのが 良い。 高さが決まったら角度だ。スネア・ドラムは床と並行(水平)にセッティングするのが基本だが、人によっ ては自分の側に傾けるという人もいるので、どちらでも叩きやすいほうで構わない。 スタンドのセッティングが完了したらスネアをセットする。スタンドの3本のアームにしっかり固定し、 ガタが無いようにしよう。セッティングしたら手で揺すってみたりして、ガタが無いことを確認する。

スナッピー

スネア・ドラムはスナッピーという響き線がつい ている。これのセッティングによっても音が変わっ てくるので、張りの強さをいろいろ試し、自分好み の音になるようにしておこう。 個人練習のときは別に気にしなくても良いが、バ ンドでやる場合、叩かないときは必ずスナッピーの スイッチを切っておこう。特にバラード曲などで、 サビまでドラムが出てこない場合などは重要だ。他 の音にスネアが共鳴し、スナッピーが「ザー」とい うノイズを出してしまうのだ。普段から叩かないと きはスナッピーをOffにして、叩く直前にOnにす る習慣を付けておこう。

ハイハット

ハイハットはトップ(上)とボトム(下)という2枚のシンバルを専用のスタンドにセットする。これも練 習スタジオではすでにセットされた状態で置いてあるはすだ。 ますトップ・シンバルの上にあるネジを緩める。 チューニング・キーみたいなのがついていて、手で 回せるようになっているネジだ。これを緩めるとト ップのシンバルがスタンドから離れて自由に動くよ うになる。これを緩めてペダルを踏むと、中の軸だ けが動いてシンバルはボトムのシンバルの上に乗っ たままの状態になるはすだ。 この状態で軽くペダルを踏む。踏む量は自分が 「このぐらい踏んだときにクローズ・ハイハットに なってほしい」と思う位置よりほんの少し手前。そ の位置で足をキープしつつトップのシンバルの固定 ネジを締める。そして足を離すとベストな位置に固 定されているというわけだ。 固定したら実際に何回か踏んで鳴らしてみて、踏みにくくないかを確認しよう。踏みにくかったら迷わず 再調整だ。 できあがったら右足でバス・ドラムを鳴らしつつ、ハイハットも踏んでみる。スティックでも叩いてみる。 などして、ハイハット・スタンドの位置を決めよう。これはもう自分がストレス無く叩ける位置が良い。ス ネア・スタンドの位置との兼ね合いもあるので、全体のバランスを考えつつ位置を決めよう。

ドラムアイテム何から買うか

そろそろドラムにも悁れてきたから楽器を買おうと思うが、ドラムセット全部買うと置き場も無いし… ということはよくある話。そんな場合は何から買えば良いのだろう。一般のアマチュアドラマーがやる方法 を紹介してみよう。

スネアドラム

まず、スネア・ドラムはドラマーの顔。この音色でドラマーのキャラクターが半分ぐらい決定されると言 っても過言ではないぐらい大切な楽器だ。何か買おうと思ったら、まずスネア・ドラムを買うと良い。 スネア・ドラムは胴(シェル)の材質、深さなどで音のキャラクターが決まる。自分はどんな音のスネアが 欲しいのかを明確に持って選ぼう。トントンと高めの音、トーンと響く音、金属的な音、暖かい音などいろ いろある。もちろんいろんな種類のスネアを持っておいて、曲やバンドの方向性によって使い分けるという 方法もあり、実際にアマチュアでもそういうことをしているドラマーも多い。 スネアはヘッドもサウンドを決める重要な要素だ。同じ楽器でもヘッドを変えると違う感じになる。また、 ヘッドは消耗品なので傷んだら交換する。そのタイミングで違う種類のヘッドを試してみるというのも方 法だ。

クリア・タイプ

透明のヘッド。余韻の長い音がする。打面側だけでなく、裏側にも使う。打面 がどんなヘッドであっても裏側はクリアを張っている人が多い。

コーテッド・タイプ

白いヘッド。クリア・タイプの上を白いザラザラでコーティングしたタイプだ。 キレの良い音がする。スネア・ドラムにはこのタイプを使う人が多い。

ドット・タイプ

クリア・タイプの真中に黒いドット(点)がついているタイプ。点といってもか なり大きいもので、黒丸という感じだ。耐久力があってパワフルなサウンドなので、 ロック系のパワードラマー向けだ。 自分の好みに合わせて楽器だけでなく、ヘッドも選んでみよう。

ペダル

スネアを買ったら、そのまま勢いでペダルも買ってしまえ!というのはウソだが、スネアの次に買うのは ペダルがいい。というのは、練習スタジオやライブハウスに置いてあるペダルはベストな状態かどうかがわ からない。行ってみてかなり傷んだペダルしか無かった場合、それで叩くのはかなりツライ。というわけで ペダルを買おう。 ます、ペダルを買う場合、ツイン・ペダルにする か、普通のにするかを決める。ツイン・ペダルは右 側だけを使って普通のペダルとしても使えるので、 予算の都合がつくなら迷わすツイン・ペダルをオス スメする。ツイン・ペダルがあればツーバス的プレイもできるしね。 ポイントは主に踏みやすさと信頼性だ。実際に動かしてみて、各部のガタは無いか、チェーンはスムーズ に動いているか、引っかかりは無いか、などを確認しよう。安物のペダルは使っているうちにすぐ調子が悪 くなったり、壊れたりするので、ちゃんとしたドラムメーカーの物を選んだほうが無難だ。値段は高いかも しれないけど、後々長く使えるので長い目で見れば経済的だしね。 ビーターの材質 ビーター部分は交換がきくので、いろいろなもの を試してみると良いだろう。先端が木でできている もの、プラスティックのもの、フェルト巻きのもの、 プラスティックとフェルト巻きが前後になってい て、回転させると両方使えるもの、などがおる。ビ ーターが硬いほど音も硬くなるが、当然ヘッドの消 耗も激しくなる。最初に買うのはプラスティックと フェルト巻きがリバーシブルになっているタイプが オススメだ。

ドラムのセッティング例

ここで少しドラムのセッティング例を紹介しよう。 ドラムのセッティングというのは、ドラマーによって違ってくるものなんだ。 その一例を紹介するので、自分好みのセッティングを見つけてね。

ドドラムラックを使ったセッティング例

シンバル類、タム類はラックシステムのバー(横棒)にセットされている。 叩いたときに揺れたりズレたりする心配がなく、 スタンドを使うよりも安定したドラミングが期待で きる。反面、スタンドを使うほど自由なセッティン グはできない。テクニカルなドラマー向けだ。

ツーバスのセッティング例

バス・ドラムを2つセットし、中央にスネアをセ ットする。 ツイン・ペダルを使用するよりもバス・ドラムの しっかりした鳴りを得ることができ、見た目にもか なり迫力がある。 反面、径の大きなバス・ドラムを使用すると、両 足がかなり開いた演奏姿勢になるため、演奏しにく い、ということもあり得る。

テクニック派のセッティング例

フロア・タムが2つあり、スタンド にセットするタイプを使っている。 エフェクト・シンバルなどもセットし、全体を小 さくまとめてセッティングしている。 ドラマーの動きが最小限でもすべてのタイコ、シ ンバル類を叩けるので、速いフレーズなどに向いて いる。

小音量なセッション向けのセッティング例

ジャズをはじめとする、音量の小さなアコーステ ィックな演奏に向くセッティングだ。 バス・ドラムは小さなものを使い、チューニング も高めにする。タムは演奏スタイルによって、1つ にしてしまっても良いだろう。ベースがウッドベー スだったりする場合はこのようなセッティングが 良い。

パワードラマー向けのセッティング例

大口径のバス・ドラムに1タム2フロア。全体的 に低音のチューニングだ。 細かいテクニックでなく、ドラムのパワーそのも ので見せるタイプのドラマーに向いている。 70年代のロックシーンなどでよく見られたセッ ティングだ。 シンバルも大きくて厚いものをセットすると迫力 満点だ。

ドラムの練習アドバイス

練習パッド

日本の住宅状況でドラムを練習するため、いろいろな工夫がされてきている。 一番手軽な方法はドラムセット型の練習パッドだ。これは言ってみれば各タイコ類、ペダルで叩けるバス・ドラム部、シンバル類など、すべてが音の出ない防音パッドでできて いるドラムセットだ。 値段も安く、しっかりした練習ができるのでオススメだ。

エレクトリック・ドラム

もう少しグレードアップすると、一般にエレドラ (エレクトリック・ドラム)、サイレント・ドラムな どと呼ばれるタイプがある。練習パッド並の防音性 能があり、叩くとドラム用音源を鳴らし、電気的に 合成されたドラムサウンドで音が出る。これをヘッ ドフォンで聞きながら練習すると、練習パッドなみ に静かで、しかもドラムサウンドの雰囲気を味わい ながら練習できるのだ。 これらのエレクトリック・ドラムを使えば、自宅 レコーディングみたいなこともできる。音はドラム 音源が出す機械的な音だけど、機械の打ち込みでや るよりも生っぽいノリが出せるぞ。ただし、値段は 練習パッドよりもだいぶ高くなる。その分使い道も 満足度も高いと思うけどね。

バントスコアを使つてみよう

ある程度ドラムが叩けるようになってきたら、憧れのバンドの曲を演奏してみたいよね。 そのとき、みんなが使うと思われるバンドスコア。これをうまい具合に使う方法を伝授し よう。 まず、他の楽器と違い、ドラムというのは楽譜に表せる情報が非常に限られているんだ。 細かい装飾音、ゴーストノート(ノリを出すために入れるスネアの小さい音)などは記譜さ れていないことも多いし、繰り返しなどがあった場合、フィルインが1回目と2回目で違 っても書かれてない場合などもある。 つまり、バンドスコアはあくまでもガイドラインとして使うのが正しい、ということな のだ。キッチリ譜面通りに演奏しても本物と同じにはならない。逆に言うと基本的なノリ さえ合っていれば、全然譜面と違うことを叩いてもまったく問題無い、ということなのだ。 ここで、筆者がオススメするのは、ドラムに関しては耳コピする、ということだ。とり あえず細かいところは違ってもいいので、「こんな感じのリズムだな」というのを聞き取る。 それをマネして叩いてみる。フィルインなどで何をしているか分からないところはスコア を見れば良い。書かれていなければ自分なりに作ってしまおう。 基本的なリズムの展開、どのパターンを何小節やるか、などの構成を覚えていれば、も う曲が叩けるのだ。そういう意味では他のパートよりも曲を覚えやすいということも言え るね。 ただし、耳コピすればいいと言っても、スコアはスコアで読めたほうがいい。というの は、自分が知らない曲をやることになったとき、スコアが読めればどんなリズムの曲かわ かるわけだ。あとはその通り叩かなくても、同じノリを出せれば何を叩いてもよし! 日ごろからアイデアもためておこうね。 いつでも大切なのは曲のリズムの流れを止めないことだ。たとえ間違えたとしても、叩 きながら本来のものへ修正していく。ドラマーさえ止まらなければ曲は止まらないのだ。 演奏中に「あ、間違えちった!」と思っても、迷わずそのまま進みましょう。ドラマーはこ うでないとダメなのよ!